山中湖国際演劇祭 第1回公演 三島由紀夫 近代能楽集 『卒塔婆小町』
世界のバレエ界を代表するダンサーたちと俳優が、三島由紀夫の名作を魅惑的な舞台へと昇華します。
ダンスと演劇の織り成す「夢幻の世界」を存分にお楽しみください。
上演時間は約1時間です。
2023年9月 | 1日(金) | 2日(土曜)※2公演 | 3日(日) |
開場 | 18:00 | 14:30 17:30 | 13:30 |
開演 | 18:30 | 15:00 18:00 | 14:00 |
<CAST>
SHOKO NAKAMURA
<活動歴>
1986-1996 野村理子バレエを経て、田中千賀子バレエで学ぶ
1996-1998 ドイツ,シュツットガルトのジョンクランコスクールで学ぶ
1998-1999 シュツットガルトバレエへ研究生として入団
2000-2006 ウィーン国立歌劇場バレエ入団
(2001年準ソリスト昇格、2002年ソリスト昇格)
2006-2013 ベルリン国立歌劇場バレエ入団
(2006年ソリスト、2007年プリンシパル昇格)
2013-2014 ハンガリー国立歌劇場バレエ入団(プリンシパル)
2015-2020 日本を拠点にし、Kバレエカンパニー(ゲストプリンシパル)、2020-Kバレエカンパニーを退団し名誉プリンシパルに。
現在はフリーで精力的に活動中
<賞履歴>
1996年 ローザンヌコンクール(スカラーシップ賞、TV視聴者賞)
2001年 ドイツ、ルクセンブルグコンクール 1位
2016年 第66回芸術選奨 文部科学大臣賞(舞踊部門)、第47回舞踊批評家協会賞
2018年 第39回橘秋子賞優秀賞 受賞
2020年 第34回服部智恵子賞受賞(中村祥子websiteより転載)
SHOMA IKEMOTO
5歳よりバレエをはじめる。2005年から2008年までボリショイ・バレエ学校で学ぶ。2007年全国バレエコンクールin Nagoya 男子ジュニア部門第1位。2008年に国立バレエ・モスクワにソリストとして入団。2010年ペルミ国際バレエコンクールで金賞受賞。2010年より国内のカンパニーで活躍、当時のレパートリーに、『チッポリーノ』のタイトルロール、『白鳥の湖』の道化、ベンノ、パ・ド・トロワ、『眠れる森の美女』のブルーバード、『くるみ割り人形』の王子、『シンデレラ』の王子、『海賊』のアリ、『ラ・バヤデール』のソロル、ブロンズ像、『ロミオとジュリエット』のロミオ、マシューシオ、アシュトン『ピーターラビットと仲間たち』』ねずみくんたちなどがある。2018年4月、東京バレエ団にソリストとして入団、アシュトン『真夏の夜の夢』パック役でデビュー。その後、ブルメイステル版『白鳥の湖』の道化、四人の道化、『ドン・キホーテ』のセギディーリャ、ジプシー、マカロワ版『ラ・バヤデール』のブロンズ像、ワシーリエフ振付子どものためのバレエ『ドン・キホーテの夢』のセギディーリャ、ベジャール『ザ・カブキ』の勘平、『ボレロ』など。バレエ団初演作品に『ライモンダ』(第3幕より)(18年)がある。(東京バレエ団HPより転載)
宮川雅彦
MASAHIKO MIYAKAWA
玉川大学文学部芸術学科演劇専攻卒。
文学座付属演劇研究所、劇団こまつ座を経て現在エポニカレコード所属。現代劇、時代劇、悲劇、喜劇、前衛劇、歌舞伎、ミュージカルに至るまでジャンルを問わず広く活動。2002年9月には「路地裏の楽園」(主演:すまけい)で、 作、演出も手がける。2005年よりEPOと共に始めた、音楽と語りが織りなす「うたいかたり」は独特の世界を表現し好評を博している。その中の1シーンである「光になった馬。」「たったひとつの」が2011年10月1日にCDブックとして出版された。
現在は沖縄と葉山に拠点をおいて活動中。沖縄古典芸能とのコラボレーションなど多様な表現活動を行っている。
<主な出演作>
舞台
「藪原検校」「イーハトーボの劇列車」
「雨」「雪やこんこん」「11ぴきのねこ」(井上ひさし作品)
「王女イヴォナ」(ヤン・ペシェク演出)
「歩く」(郡司正勝演出、ポーランド公演)
「西太后」(市川猿之助演出)、「星の王子さま」(白井晃演出)
<コントおよび喜劇>
「萩本欽一喜劇公演」、「お笑いサミット」(河野洋 作:演出)
<沖縄での活動>
「若松と宿の女(執心鐘入より)」、「ロミオ&ジュリエット」
音楽劇「プチフール」Ⅰ、Ⅱ、「ロングクリスマスディナー」
「路地裏の楽園」、一人芝居「わたしのありか」
その他、「弧愁の岸」森繁久彌主演をはじめとする東宝、松竹などでの現代劇、時代劇を問わず多数出演
<演出・振付>
青木尚哉
各地でワークショップを開催。近年は一般的な社会における「ダンスの活用」に視野を広げ、小学校への派遣授業や、地域公共ホールとのワークショップ公演なども手がける。音楽家や映像作家等の異ジャンルとのコラボレーションにも活動の幅を広げている。音楽会、オペラ、映画の振付を担当するほか、演劇では身体と空間の関係性に拘ったステージングとして舞台製作にも携わっている。
<STAFF>
演出・振付|青木尚哉 衣裳|武田園子 照明デザイン|松本永 音楽監修|森紀明 舞台監督|及川紗都 技術監督|川上大二郎 舞台設営|大友健一郎 舞台協力|八木清市 音響|笹間敦 照明操作|佐々木夕貴 演出補佐|樋笠理子 パンフレット作成|加藤ゆかり 撮影|京介 広報動画・写真|木原丹 制作統括・広報|伊藤悠美子 プロデューサー|伊藤久敬
山中湖国際演劇祭映像製作チーム|篠原哲雄 上野彰吾 日高慎也
<企画・制作>
株式会社GUDDI
<後援>
山中湖村教育委員会、山中湖文学の森 三島由紀夫文学館、山中湖村文化協会、公益財団法人やまなみ文化基金
<協賛>
三島由紀夫 近代能楽集『卒塔婆小町』作品概要
「能」は、異界からの亡霊が現世に現れ、過去に果せなかった望みを現世に生きる者に語ることで自らを成仏する、という物語の定型を持っているが、三島由紀夫版『卒塔婆小町』においても老婆(異界の者)が青年(現生の者)に過去の情念を語るところから物語は始まる。
『卒塔婆小町』には、「越境」への願望が込められている。誰もが宿命とも言える「日常」という境界を越えたいと願う。それは年齢やジェンダー、国籍を問わず、時代を超越して人間が抱き続けている願望である。しかし、その越境の先には願望に反した、絶望や死が待っていることもある。
現代人にとって最後に信じられるものは何か。我々がその境界に懸かる橋を渡るとき、異界からの使者は囁き続ける。その声を聞き忠告に従うか、自分を信じて進むのか、その先の世界は、どんなに技術革新が進んでも、誰も知ることはできない。(作品について)